治療方針・治療例
初診では、当事者の悩みとその背景を聞き、取り敢えずの治療目標を立てて、その共同確認を行います。それで済む場合はそのまま改善して行きます。しかし、そのままでなかなか改善しない場合は、その改善の妨害要因を探り、治療実践を工夫して行きます。
また診察時間内だけでは話足らない方や時間がかなり必要な方は1回50分のカウンセリングをお勧めしています。ご希望が優先で必ずカウンセリングを受ける必要はありません。
治療例
A例 (20代女性)
Aさんは長年睡眠薬を飲んできましたが、友人から「薬の飲み過ぎは良くない」と言われ、迷いが生じますます眠れなくなってきました。そこで当クリニックに相談に来たところ「目を閉じて横になっているだけである程度睡眠がとれている」ということを説明。また就床時刻と起床時刻をきっちり守り、七時間は布団の中にいて、昼間は室内室外でも動くように指導しました。その結果、三年で、睡眠薬は三分の一に減り、「熟眠へのこだわり」や「不眠恐怖」は減り、落ち着いた毎日を送っています。
B例 (35歳男性)
うつ病が長引き四年に渡っている。クリニックに相談に来たところ、前医師から「無理なら体を動かさなくていい」と言われ、寝たきりに近い状態で過ごしていたことが判明しました。そこで「身体機能が不活発だと脳機能も低下し、意欲もなくなる」という悪循環を説明。散歩や気晴らしを行う事を提案すると少しずつ動けるようになり、それと共に就労への意欲も出てきて、復職可能になりました。また抗うつ薬も本人の意欲を引き出すものに変えました。
C例 (42歳、女性)
母親相談。14歳の息子が、成績不良と友達が出来ないと言う事で不登校、引きこもり、家庭内暴力に陥り、母だけが相談に来ました。母と共に原因探求と今後の対策を考えた処、本人も悩んでいるから、その気持ちをもちながら、本人に対する不適切な対応(本人を傷つけたり、苦しくさせる言動・質問は)避け、適切な対応(話を聴いてあげる、本人の意思や主体性を大事にする、本人との交流を増やす)を指導したところ改善していき、登校できるようになりました。
D例 (30歳女性社員についての上司の相談)
上司は、部下の女性社員から「周りの男性から体を触られたり」というセクハラの訴えを受けた。慌てて事情を聞いたりしたがどうも証拠がないので、「被害妄想では?病院に行こう」と言うと、女性は激怒。困って上司がクリニックに相談に来たところ、「精神病でないことの証明をしてもらいに行こう」ということで女性社員と共に来院。来院した彼女は猛烈にセクハラや嫌がらせを訴え、医師は傾聴し本人の悔しさ、怒りに共感。「労災を申請したい」ということで、証拠証言集めをしたが困難。医師の「正しい事でも証拠がなければ通らないことがある」という事に納得。証拠を探しながら仕事に励むことで「はっきりしないことは放っておく」となり、以後トラブル無し。
E例 (17歳男子)
高二の春に同級生から悪口を言われたのがきっかけで周りからどう思われているのか、服装はおかくしくないか等いろんなことが気になり、不登校に。カウンセリングを受けたが気になる事は減るどころか増え続けた。父と共にクリニックに相談に来たところ、強迫症状が強いのでカウンセリング以外に、強迫を減らす薬を処方。幾分落ち着いてきたので「気になりながらでも自分に必要なことはする」という決意を固め、勉学に取り組む中で不安も軽減し、学校へも登校できるようになった。
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